ボイストレーニングって発声練習だけじゃないって本当?
皆さん、ボイストレーニングは、どんなレッスンをしていると思いますか?
ピアノに合わせて「アーアーアーアーアー・マーマーマーマーマー」みたいに発声するんじゃないの?
おそらくTV等の影響ではないかと思われますが、生徒さんに聞いてみると、そんなイメージを強く抱いていた方が多いようです。
実際のトレーニングの様子を目の当たりにする機会は意外と少ないですよね。
確かに「ハーハーハー・・・」等も、必要なレッスンの一つなので当然やる事もあります。
これは、基本的には音程をきれいに取る為のトレーニングなのですが、数あるボイストレーニングメニューの中の、ほんの一部分なのです。
レッスンの全てがそのトレーニングだけだと、わざわざボーカルスクールに通わなくても、自分だけで練習できちゃいそうですよね。
まあ、プロの耳で厳しく、微妙な高低をチェックできるというメリットはありますが、今はチューナーという機械を使って音程のチェックが手軽に出来る時代ですからね。
音程をきれいに取るだけのレッスンは自分自身で出来てしまいます。
じゃあ、他にどんな事をやるの?
ボイストレーニングとは言葉の通り、声にまつわる事全般のトレーニングの事です。
歌に関して言えば、簡単に幾つか挙げるだけでも、
呼吸(腹式呼吸)、リズムトレーニング、冒頭で挙げた音程~音階、低音~高音の発声、声の強弱や音の長さを含めたフレージング、歌詞、滑舌、Live用のステージング等々、実は結構あるのです。
その中で、例えば発声だけを取り上げても、低音、中音、高音、それぞれに合わせた響き、あたり、その他諸々たくさんあります。
知らなかったでしょ?
レッスン内容には企業秘密も多いので、メディアを通じて公表するのは難しい部分もありますが、ボイストレーニングというものは、専門的な知識と技術を必要とする上、100人いたら100通りの教え方が存在しますので、文章や写真だけで簡単に説明出来てしまう物ではない、ということです。
こうした理由から、我々ボイストレーナーが必要とされているのです。
中には発声練習をするだけで、歌がかなり良くなる人もいますが、色々なトレーニングを受けて歌うのと、発声練習をやっただけで歌うのでは、大きな差がついてきてしまうものです。
我流でトレーニングをやっていると、間違ったトレーニングをしてしまい、きれいな発声が出来るどころか逆に、声が出なくなったり、ノドをつぶしてしまったりする可能性があります。
本やCDを使ってトレーニングをしていても、実は自分に合っていなかったり、説明が良くわからなかったり、勘違いをしてしまったり、自分の成長が良くわからなかったりします。
やはりちゃんと専門家について見てもらったほうが良いでしょうね。
上達の近道を、無駄なく、楽しく、わかりやすく行きましょう。
その為に我々ボイストレーナーがいるのですから。